インターネットを通じた方法で、自分で保護した猫を譲渡してはいけませんか?

メルカリやヤフオクなどインターネットを通じたペット譲渡をしてはいけない理由は、いくつかの法的および倫理的な問題が関係しています。 

  1. 動物愛護法に違反する可能性

    日本では「動物の愛護及び管理に関する法律」(動物愛護法)によって、動物の取り扱いに関する規制が定められています。この法律では、動物を適切な環境で飼育し、無責任な取引を防ぐことを目的としています。ペットの譲渡や販売を行うには、厳しい基準を満たす必要があり、個人が無許可でペットを販売・譲渡することは法律違反となる可能性があります。 
  2. ペットの健康や安全性に対するリスク

    ペットの譲渡には、その動物の健康状態や適切な飼育環境が確保されることが重要です。メルカリのようなプラットフォームでは、直接的な対面取引が難しく、購入者が実際にペットの状態や育成環境を確認できないため、ペットの安全や健康が十分に守られないリスクがあります。 
  3. 不適切な飼い主への譲渡リスク

    インターネットを通じたペット譲渡では、動物が新しい飼い主に適切に世話されるかどうか確認が難しいことがあります。不適切な飼育環境や無責任な飼い主に渡ってしまうリスクがあるため、動物福祉の観点から望ましくありません。 
  4. 動物愛護団体や専門機関の役割

    ペットの譲渡は、動物愛護団体や認定された専門機関を通じて行うのが望ましいです。これらの機関は、動物の健康チェックや適切な飼育環境の確認を行い、責任ある飼い主に譲渡するプロセスが整備されています。これにより、動物の福祉が保たれます。 

インターネットのプラットフォームは、主に物品の取引を目的としており、生き物の譲渡には適していません。ペットの譲渡は、専門的な知識や責任が必要なため、適切な機関を通じて行うことが推奨されます。 

詳細については、メルカリやヤフオクなど各取引サイトのガイドラインや動物愛護法に関する情報をご確認ください。

多賀にゃん

猫保護支援団体の多賀にゃんです。 ・野良猫への先行型TNR活動支援 ・地域猫活動支援 ・譲渡会開催運営 ・多頭飼育崩壊問題の啓発・支援 「ネコ問題は社会問題」として、ヒトもネコも幸せに暮らせる社会を目指しているにゃん。 不妊去勢手術専門のにじのはしスペイクリニック多賀診療所を併設しているにゃん。 お寄せいただいた寄付や雑貨の売上などは、全てTNR活動・医療費・猫保護費に充ててるにゃん。